待望の菰田先生作によるザーサイなどをはさんだ中華風とんかつです。キッチン de SHOWお得意のなんとか風です。おそらくこの路線でこの番組やっていくんでしょうね。ただ、このレシピは菰田先生ということで、課題をどう料理されるのかが楽しみな見どころです。
つくるまえからひとつだけ不安なポイントがロース肉の脂身に包丁を入れて袋状にするところで、ペティナイフで挑むべきか、牛刀をよく研いでいれていくのか、難易度の高い関門です。ペティナイフや牛刀とはいっても、特売品の梅沢富美男包丁セットなので、わるくはない使い心地ですが、そこまで上等な代物ではありません。
また、1cmという厚さの豚ロース肉が見つかるかどうかが気になっていました。やはり、近所のスーパーでは、とんかつ用のロース切り身は薄めのものしかなく、ほかのスーパーに行って探してみるか、いっそのこと第2候補の(前回放映ウチゴハンからの)鶏の照り焼きにメニューを変えてしまおうかと思いましたが、隣のコーナーにぱっと目をやると、普通のロース肉ほど脂身が付いてはいませんが、どうにか切り目を入れられそうな厚めの肩ロース肉が陳列されていました。重要なのは厚みだと思い、肩ロースを購入することにしました。



実際は、2cmほどの厚みがありました
ザーサイは中国産の缶詰のもの、ケチャップとラー油は自家製のものを使いました。 ケチャップは、数週間前に生まれたばかりの、(数少ない)ホビーシェフ・オリジナルレシピによるものです(ひょっとしたらオリジナルではないかもしれませんが・・・)。驚くほど簡単で、味も市販のものと区別がつかないほどです。自家製ケチャップのレシピを検索してみると、たまねぎやいろんな香辛料を使用するものが多いように思いますが、このレシピの材料はトマト缶と塩と砂糖(基本、ウチはすべての料理に自然塩[沖縄の塩]と黒砂糖・粗糖系の粉砂糖を使っています)、あとはウスターソースのみです。市販のケチャップを舐めてみたところ、芯というか味の中心にウスターソースの味がしたのがヒントになりました。検索した中に缶詰のカットトマトをミキサーにかけて煮詰めるというのがあったので、そのやりかたを元にして、ウスターソースを使って実験をしてみたところ、このケチャップができてしまったんです。作り方は簡単です。ホールトマトでもいいとは思いますが、カットトマト1缶半(ちょうど市販の小さいサイズのケチャップの量になります)をミキサーに2分ほどかけ、それを弱火で時々かきまぜながら市販のケチャップと同じくらいの濃度になるまで煮詰めます。20~30分くらいでしょうか。ケチャップのとろみ加減になったところで、塩、砂糖、ウスターソースを少しずつ入れて味見をしながら味を調えていきます。量の少ない順に、塩、ウスターソース、砂糖といったカンジでしょうか。ウスターソースは小さじ2程度だと思います。そんなに量は必要ないです。市販のケチャップの味をしっかりとインプットしておけば大丈夫です。あとは冷ませばできあがりです。ちょうど今日2回目に挑戦しましたがまたもや美味しく仕上がりました。基本、缶トマトがあればできてしまうので、簡単で安上がりのうえ、体に優しい塩と砂糖を使えるので、ヘルシーで安心ですよね。ぜひ、機会があったらおためしくださいね。
なんとか、切れ目を入れることはできました。刃の先が鋭いペティナイフで肉を上から押さえながらかろうじて穴を開けずに切れました。牛刀ではうまくいきませんでした。2cmの厚さでも冷や汗ものだったので、1cm厚の肉に切れ目を入れるのはかなりハードだと思います。テレビでは簡単そうに見えましたが、実際は高度なテクニックが必要な工程だと思いました。切れる包丁があれば多少ラクになるかもしれません。
パン粉には水をいっぱい噴射しました。
やっぱり、菰田先生のレシピはまちがいない っすね。はさんだ具と肉と衣、そしてピリカラとんかつソースが一体となった、最後まで飽きない、今まで味わったことのないとても美味しいとんかつでした。味、かなりヤバイっす。この感激度が伝わるでしょうか。中の具ですが、ザーサイが際だつんだろうなという想像を裏切り、実際にはザーサイとしょうががネギを支えながら奏でるアンサンブルのような絶妙な味わいをかもしだします。衣もくっつきがよく、サクッと仕上がりました。つけ合わせの千切り野菜は気持ち多めにつくったのですが、どんどんすすむので倍増しでも多すぎることはなかったと思いました。お見事な絶品です。切り込みを入れるところで腕がともなわなかったことが残念です。日々精進です、はい。
さすがの星3つです☆☆☆



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